家具調仏壇とは?暮らしに寄り添うモダン仏壇の選び方

目次
時代とともに変化するお仏壇イメージ
かつて仏壇は和室の奥まった場所に据えられ、「厳かに祈るための家具」というイメージが根強くありました。しかし近年では、リビングや洋室のインテリアに自然と溶け込む家具調仏壇(モダン仏壇・現代仏壇)が注目を浴び、家族が集まる場所で手を合わせる新しいスタイルが生まれています。
そこでこのコーナーでは
- 家具調仏壇の基礎知識
- 暮らしに寄り添う仏壇の意義
- 宗教的安心ポイント
- 家具調仏壇選びのポイント
- 欅産業が手掛ける家具調仏壇の特長
- まとめ
の流れで、初めての方にもわかりやすく解説してまいります。最後に欅産業のオンラインショップへのリンクもご案内します。お仏壇選びに迷っていたらこちらを参考に、ぜひお気に入りの一台を見つけてください。
1.家具調仏壇とは?
家具調仏壇(モダン仏壇/現代仏壇)は、従来の仏間用仏壇とは異なり、木製家具のようなシンプルで洗練された意匠を取り入れた仏壇です。
- モダン仏壇:直線的でミニマルなフォルム。無駄をそぎ落としたデザイン
- 現代仏壇:伝統にとらわれず、多様な住宅様式に馴染む汎用的デザイン
- 家具調仏壇:家具性(素材・取っ手・色味)と仏壇機能(位牌安置・仏具収納)を両立
これらはすべて「仏壇をもっと生活の一部に」「暮らしになじむ祈りの場にしたい」というニーズから生まれ、近年急速に広がっています。

特に仙台箪笥の仏壇は長い歴史のある重厚な仙台箪笥の特徴を生かして作られた仏壇です。仙台箪笥の品格をそのまま映した家具調仏壇です。
2.家具調仏壇は「暮らしに寄り添う仏壇」
いつものリビングが祈りの場に
家具調仏壇が支持される大きな理由のひとつが、リビングやダイニングといった「家族が最も長く過ごす場所」に自然に溶け込むことです。たとえば、食事のあとソファでくつろいでいるとき、ふと目に入った仏壇に手を合わせる――そんなさりげない動作が日々の心を整える習慣になります。


インテリアの一部として佇む美しさ
従来の仏壇のように浮いてしまわず、ほかの家具やインテリアと違和感なく並ぶデザイン性も魅力ですね。扉を閉じればまるでキャビネットの一部のように馴染み、開けば祈りの場へとスムーズに切り替わる。生活空間の美観を損なわず、お部屋全体に統一感をもたらします。
日常の心の拠り所
家具調仏壇は動線上に設置しやすいため、日常生活のごく自然な流れの中で手を合わせるきっかけをつくってくれます。帰宅後や就寝前など、何気ない瞬間にも自然と心を整える習慣が生まれます。
こうした気軽さと親しみやすさこそが、家具調仏壇が「暮らしに寄り添う仏壇」と呼ばれるゆえんです。
3.家具調仏壇は宗教的には問題ないの?
家具調仏壇は見た目が家具のようでも、「祈りの場」としての本質は変わりません。安心してお使いいただくためのポイントをまとめました。
- 祈りの場としての基本要件
位牌やご本尊を安置し、線香・ろうそく・お供えを整えれば、形式的にも宗教的にも問題ありません。 - 宗派の作法に合わせる
宗派によっては、仏具の飾り方や配置に決まりがある場合もございます。ただし、近年は以前ほど厳しくはなく、ご家庭に合わせて無理なくお祀りいただくことが増えております。もしご不安な点がございましたら、ご菩提寺やお付き合いのあるお寺にご相談いただくと安心です。 - 礼拝の向きと設置場所
東向き・南向きが一般的ですが、家族が落ち着いて手を合わせられる場所を優先することが良いでしょう。背景にご本尊や位牌が映える壁面を選ぶと、お参りの心持ちも整います。 - 伝統技法による格式の保証
家具調デザインでも、欅産業の仙台仏壇は仙台箪笥の伝統的な技法で本体を製作し、塗りを施し、豪華な金具で飾ります。シンプルでありながら圧倒的な存在感を放ち、お部屋全体の格式を高め、仏壇としての荘厳さがしっかりと保たれています。
ポイント:デザイン性に囚われず、祈りの本質を守ることが最優先です。
4.家具調仏壇選びのポイント
デザインと部屋の雰囲気とのマッチング
- 見た目の第一印象を重視
ショールームで実物を眺め、扉を閉じたときのフォルムや全体的なデザインに「心が惹かれるか」を確かめましょう。 - トーン&ムードをそろえる
お部屋全体の明るさ・暗さのトーンに合わせると、仏壇が違和感なく溶け込みます。 - サイズ感のバランスを意識
周囲の家具との高さや幅のバランスを整えることで、圧迫感なく自然に配置できます。 - 質感の連続性をつくる
テーブルや棚など、隣接する家具の木目や金具の質感とリンクさせると、空間に統一感が生まれます。 - 余白を活かして際立たせる
周囲に適度なスペースを確保し、仏壇自体を“ほどよい主役”として引き立てましょう。 - 扉を閉じた姿もチェック
お仏壇はインテリアの一部にもなるため、扉を閉じた際の統一感も重要です。

リビング全体の雰囲気がワンランクアップする床置きタイプのお仏壇

仏壇と家具の調和がとれた上置きタイプのお仏壇
素材と仕上げを確かめる
主な木材の種類
- 欅(ケヤキ)
国産広葉樹の代表格。流れるような木目が特徴で、淡いブラウンから深い色合いまで幅広い表情を持ちます。 - 桐(キリ)
軽量で湿気に強い性質を活かし、仏壇内部の引き出し材として湿度をコントロールします。 - 黒檀(コクタン)
黒に近い深い色味が重厚感を漂わせる最高級材。擦り傷がつきにくく、磨くほどに艶が増します。 - 紫檀(シタン)
赤みを帯びたダークブラウンが美しく、細かな木目が光を受けて輝く高級木材です。 - 鉄刀木(タガヤサン)
金褐色の斑点が杢目として映える希少材。非常に硬く、重厚な風格を醸し出します。 - 桜(サクラ)
淡いピンクがかった木肌が温かく、経年で飴色に変化する経年美を楽しめます。 - ウォールナット
深いチョコレートブラウンと虎斑模様がモダンインテリアによく調和します。 - ナラ(オーク)
はっきりした年輪と硬さが特長。ナチュラルモダンなインテリアに馴染みます。
主な仕上げ・塗装の種類
- 本漆塗り
何度も漆を塗り重ねることで生まれる深い艶と重厚感。経年で独特の風合いが増します。 - ウレタン塗装
合成樹脂を用いたコーティング。傷や汚れに強く、水拭きが可能な実用性重視の仕上げ。
店頭での確認ポイント
- 展示商品を確認
展示してある仏壇を実際に触れてみることが大切です。木目の凹凸や塗装の滑らかさを確かめましょう。収納がついている仏壇であれば収納部分も確認してみましょう。 - 色見を比較
素材や塗りによって印象が変わります。色味や艶感、手触りの違いを比べ、自宅のインテリアに合うものを選びましょう。 - 扉・引き出しの開閉チェック
隣の家具や壁とぶつからないか、動作がスムーズかを必ず確認しましょう。 - お手入れ方法の確認
カタログやスタッフに、塗装ごとのメンテナンス(乾拭き/水拭き可)を尋ね、日々のお手入れについても確認しておきましょう。
仏具との“相性”をみる
- ご本尊や御仏具の調和・バランスをみる
宗派によって御本尊・両脇仏が違います。ご希望の仏壇のサイズをきちんと確認して丁度良いサイズのご本尊を選びましょう。仏具の色・デザインもご自身で日々手を合わせる事を考えて、仏壇とバランスのよい仏具を選ぶと良いでしょう。
5.欅産業が手掛ける家具調仏壇の特長

仙台仏壇×モダンデザインの融合
受け継がれてきた仙台箪笥の職人技を活かしつつ、現代の暮らしに寄り添うシンプルな姿に仕立てた仙台仏壇。欅の杢目が映える突板と、丹念に施された塗りが、上質な佇まいを生み出します。
職人の想いが宿る一台
- 材質:表面材は欅(けやき)突板、引出し材は桐(きり)無垢板を使用、素材の持つ美しさを重視しています。
- 金具:職人が一つずつ打ち出す彫金手打ちの飾り金具と、弊社オリジナル鍛造金具があります。どちらも他にはない仙台箪笥ならではの金具になっております。
幅広いラインアップとカスタマイズ性
- 上置き仏壇:18号〜31号
- 床置き仏壇:40号〜55号
- カラーオーダー・金具選択・サイズ微調整 にも対応し、お部屋にぴったりの一台が手に入ります。
6.まとめ|家具調仏壇を選んで心地よい空間を
- 家具調仏壇の魅力は暮らしに寄り添うお仏壇である
- 宗教的安心ポイントを押さえ、祈りの本質を重視
- 素材・デザイン・使いやすさをショールームで体感
- 製造元ならではの欅産業の伝統×モダン品質の仏壇
これらを踏まえれば、家族の心をつなぎ、毎日の暮らしに彩りを添える「大切な家具調仏壇」に出会えます。
カタログ請求&オンラインショップのご案内
仙台仏壇をじっくり比較したい方は、ぜひ無料カタログ請求をご利用ください。
無料カタログには、仙台仏壇のラインアップとサイズ一覧、仕上げやデザインのイメージを掲載しています。
また、オンラインショップでも主要モデルをご覧いただけます。
気になる商品があれば、ページ内の詳細サイズや画像をチェックし、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
仙台仏壇をもっと知りたい方は
どんなことでもお気軽にご相談ください。
➡オンラインショップを見る https://www.sendaitansu.jp/SHOP/231569/216671/list.html
➡カタログ請求をする https://www.sendaitansu.jp/top/catalogue/
➡ショールームへ行く https://www.sendaitansu.jp/top/showroom/
➡仙台仏壇の納品事例を見る https://www.sendaitansu.jp/top/album/sendai-butsudan/
➡公式Instagramをチェック https://www.instagram.com/keyakisangyo.official/

- 監修者
- 相澤 裕子
仙台駅から徒歩8分。仙台箪笥のモデルルームを併設した仙台東口ショールームにて営業担当しております。 長年この仕事に携わってきた経験を活かし、お客様一人ひとりに合ったご提案をさせていただきます。 仙台箪笥や仙台仏壇のことなら、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。